時代祭の平安時代婦人列続き
清少納言は「枕草子」の著者で、京都の時代祭の行列では、正装女御装束をしています。
そして、紀貫之の女(きのつらゆきのむすめ)は、名歌人である貫之の娘です。
袿(うちき)に単小袖(ひとえこそで)で、濃紅の切袴を装い、手には梅の小枝を持った姿をしています。
そして、平安時代の婦人列には、小野小町もいます。
美しさと才能を兼ね備えていた女流歌人として知らない人はいない小野小町は、絶世の美女だったらしいです。科学的に正確なソースはありませんが。いかなる女性にピッタリのが小野小町に扮するのかも興味が沸くところ。
時代祭の行列では、平安初期の特殊な装束を身にまとっています。
これは、当時の「神像」を参照して制作された装束だそうです。
そして、京都時代祭の平安時代婦人列には、和気広虫(わけのひろむし)の姿も見ることができます。
ご存知ない方もいらっしゃると思います。和気広虫は、和気清麻呂公の姉で、とても慈悲心が深く、孤児の養育に励み、多くの孤児を助けた方でした。
時代行列では、還俗した際の様子で、孤児と一緒に、扇を持った姿となっています。
そして、百済王明信(くだらおうみょうしん)は、桓武天皇の御代の女官長でした。
当時の女官では最も高い位です。
時代行列では、唐衣に、裳の唐風の装束、翳(さしは)を手に持ち、侍女を従えている姿となっています。
このように平安時代の婦人列では、歴史上の女性むけのたちの美しい姿を間近で見ることが可能なのです。
衣装も素晴らしいです。シャッターチャンスが多いでしょうね。