時代祭の江戸時代婦人列
京都時代祭の行列のなかで、華やかさと言えば、なんと言っても江戸時代の婦人列。
江戸時代の婦人列は、時代祭の他の列と比べても、一際、艶やかで華やかな行列だと言われています。
江戸時代に活躍した女性でも扱いやすいたちも多く、別々が当時のファッションを身に着け、髪型から何から何まで、リアルに再現しているのです。
この婦人列を担当するのは、祇園東や宮川町のお茶屋組合の方々で、隔年、交替で参加するそうです。
登場人物の中には美しい女性でも扱いやすいもいますから、誰が扮するのか、これも毎年の楽しみでしょうね。
さて、京都の町中を練り歩く時代祭の行列、江戸時代の婦人列には、和宮(かずのみや)の姿を見ることが可能なのです。
和宮と言えば、仁孝天皇の第八皇女です。
江戸幕府の第14代将軍である徳川家茂の正室として知られています。
歴史のなかで、このように皇女が武家に降嫁し、関東下向したのは珍しい例であり、和宮が唯一の例と言われています。
時代行列に登場する和宮は、お供の人たちを従えています。
和宮は、近世女御装束、通称、十二単を身にまとった姿で現れますので、これを楽しみにしている方も多いでしょうね。
十二単姿は、宮廷内での姿を再現したもので、十二単の艶やかさに圧倒されること。
そして、江戸時代の婦人列には大田垣蓮月(おおたがきれんげつ)の姿も見ることができるのです。
太田垣は江戸末期に活躍した女流歌人です。
文筆のみじゃ危険なので、陶芸の才能もあったと言われています。