時代祭の行列「延暦時代」続きその2
京都時代祭の神幸列(しんこうれつ)は、先頭が御賢木で、その後にご鳳輦が続きます。
宮司以下、神職が前後の位置についてご神幸されます。
先のご鳳輦には、孝明天皇、後のご鳳輦には、桓武天皇が祀っています。
京都の市内をゆっくりとご巡幸になり、人々の安らかな様子を親しくご覧になるというストーリーです。
ですから、京都時代祭の中でこの延暦時代の列は、主たる意義を持った行列ということになりますね。
ご鳳輦の御剣、弓、楯、矛、紫御翳、管御翳、神馬用馬具等もみごとに再現されていますので必見。
そして、白川女献花列(しらかわめけんかれつ)は、比叡山のすそ野にある白川に広がっている花畑でとれた花を、京で売り歩いていたことから、神前に供える花たちを運ぶようすが見られます。
平安時代中期からは、御所へこの花を届けていたそうです。
行列では神前に供える花の数々を、頭に乗せています。
最後の弓箭組列(きゅうせんくみれつ)は、源頼政に従っていた弓矢に優れた方々の子孫で作られた弓箭組の列です。
射術を研究し続け、桓武天皇が平安遷都の際には、御列の警護を担当したと言われています。
また、明治維新では、山国隊と一緒に東北鎮護として活躍したそうです。
お供の方々は、引立烏帽子に直垂を身に着け、太刀を差し、弓箭を携えた勇ましい姿を見せてくれます。
別々の時代行列では、当時、活躍した歴史上の人物を忠実に再現しているので、自分が好きな歴史上の人物を目の前で見られるのは感動モノです。
歴史がお好きな方はぜひ京都時代祭を見に行っては、いかがでしょうか?