時代祭の江戸時代婦人列続きその1

京都時代祭に登場する大田垣蓮月は、後に尼となり、連月と名前を変えています。
江戸時代婦人列のなかでは、若きの日の姿で登場します。
そして、中村内蔵助の妻(なかむらくらのすけのつま)は、当時の衣装比べの逸話を持つ人物として有名です。
富豪の妻です。 衣装にかけるお金も相当だったようです。
衣装比べと言えば、当時、裕福な方の間では楽しみのひとつだったことでしょうね。
あるとき、他の人々は、色鮮やかな衣装で競いましたが、内蔵助の妻は、反対に白無垢に、最上級の黒羽二重の打掛けで登場したそうです。
その周囲の侍女たちには、他の婦人たちに劣らないほどの豪華絢爛な衣装を着させ、内蔵助の妻を引き立てたという逸話が残っています。
それから、京都時代祭の江戸時代婦人列には、玉瀾(ぎょくらん)の姿も見えます。
玉瀾は、画家である池大雅の妻で、画人としても有名です。
さらに、画人としての才能のほかにも、和歌の才能も持っていた女性むけのでした。
その祖母、梶(かじ)も時代行列に登場します。
梶は、祇園に水茶屋を営み女流歌人としても知られていて、作品としては歌集「梶の葉」が有名です。
それから、江戸時代の婦人列には、吉野太夫(よしのたゆう)も登場します。
吉野太夫は、持ち前の美貌で人々を魅了した江戸時代のすごく高知名度の女性向けのです。
その美しさの他にも、和歌、俳諧、琴、書道、茶道と、いろいろな芸に優れた女性にぴったりのです。
当時、人々をその魅力でひきつけて離さなかったと言われていますから、そうとうの才色兼備なのですね。